株式会社 松尾建築設計事務所は設計、監理、デザイン、リフォームなどを手掛けるデザイン会社です。

H邸店舗新築工事

所在地：香川県高松市
用途：店舗兼住宅

店舗兼住宅のプロジェクト。
計画地は香川県高松市の区画整理された地域に位置する。
クライアントさまから、1階でコンディショニングジムを
運営したい要望を伺った。
大通りから少し外れ、住宅やマンションが立ち並ぶ地域での運営
ということもあって、当初は大きな看板などの設置も望まれていた。
しかしながら、そのような看板は大通りに多く点在しており、
同じようなことをしてもインパクトに欠けると思われた。
そこで、建築を限りなくシンプルにしながら、建築自体を
抽象的な広告媒体にしようと提案した。
お店のコンセプトである巣箱（ネスト）の意味合いも込め、
それらを連想させる外観そのものがインパクトを生み、
興味から集客につなげようと考えた。
結果、シンプルな木の壁が立上り、巣箱をイメージさせる曲線を
交えた切り抜きだけの外観となった。
限りなく閉鎖的な外観ではあるが、道路を挟んで中層マンション
の共用通路からのプライバシー保護の観点からも合理性があった。
外観は閉鎖的ではあるが、2階の住居部分は実は限りなく明るい。
バルコニーからは空しか見えない贅沢な空間となり、リビングには
ハイサイドライトからの光が降り注ぐ空間構成となっている。
一見すると住居部分を犠牲にしているようにも見える建物だが、
店舗の目的と住宅の快適性のバランスがうまく融合した建物になったと思う。

hair room 35 改修

所在地：大阪府寝屋川市　
用途：美容

美容院の改修プロジェクト。
もともと美容院だった店舗を諸事情でクライアントさまが引き受け、
新しい美容院としてスタートさせる改修計画である。
クライアントさまからは、仕事の動線を徹底的に合理化するよう要望があった。
一人で店舗を運営する場合も考えてのことであるが、
通常の美容院の動線は表と裏がある。
今回は、この裏の部分、つまりお客様に見られたくない部分を
如何に表の部分に変換できるのかをメインテーマとして考えた。
そこで通常は、お茶出しやカラーリングの調合をするための
バックヤードに計画するシンクスペースをあえて店内の中心に設置した。
要は接客中にバックヤードに入らなくても良い動線を考えた。
その結果、シンクスペースはそのまま受付カンターと融合し、
見た目はアイランドキッチンのような計画となった。
仕事の動線は一気に短縮され、お客様と常に近い距離感が生まれた。
店舗の中には、キッチンのようなカウンター、良い距離感で配置された
カットチェアや鏡台がどこか家のようで、落ち着きのある雰囲気を醸し出しいてる。